良い風景。

ライフ・イズ・ジャーニー [DVD]

こりゃまた、心地よいショートフィルム集。物語も小気味のいいモノばかり。さりげないけど多分誰もが好感の持てるシーンが多い。女の子二人で夜の街を自転車で疾走、とか、移動遊園地、とか。こうLOMOで撮りたい風景、みたいな。
まあ、本気で意味を突き詰めて表現しているのか疑問なところが少しあったけれど。最後の、「３月２３日ストリート」には、何を求めて行ったんだろう、とか。監督の中に答えがあるのか、それとも、雰囲気だけ作ることに専念して、あとは受け手に委ねているのか、というね。まあ、そんなことどうでも良いくらい、気持ちいいから、いいんだ。ごちそうさまでした！　と大きな声で言える作品集。田辺誠一がこういう良い色の脳を持ってらっしゃることをはじめて知った。
で、この作品集に色を付けてるのは市川実日子。Short Filmsを麻生久美子作品集と呼ぶなら、これは市川実日子作品集。可愛いなあ！　しかもまた同い年だ。うーん！