新宿中村屋

新宿中村屋/インドカリー
最近は新宿でお仕事しているのだけど、まあ、新宿に居るうちに一回は行っておかないと、と思って、今のプロジェクトの同僚でマイミクであるところのいとうさんと行く。
店内は、裕福そうなシニア層であふれている。絶対あれだ。独り言が俳句とかになってる。自然となってる。
で、インドカリー。
一口食べる。あれ、中村屋って、こんな、人なつっこい味だっけ。
あのー、こう、スパイスの複雑な味わいとか、チキンの仕上げ方とかは、見紛うことなく本格インドカレーのそれなんだけど、とろみとか、食感とか、あと食後の感じが、完っ全に、和風なの。欧風でもないな、和風。醤油かけたら絶対合うもの。クローブとかの程よい甘みで、こう、優しく優しく仕上げている。よくもまあ、辛口インドカレーをここまで食べやすくしたなあ。んー。日本人の口に合うようにした努力のあとが、ものすごく。すげえや。
実は、ここのカレー、学生時代一度食べたことがある。当時はまだカレーの食べ歩きなんぞもしていなかったので、「いつも食べてるのと全然違う奇抜なカレー」という印象を持った。
あれから10年。いつかカレー屋をやろっかね、と思い立ち、スパイスを操る真似事みたいなのをはじめ、いろんなカレーを食べ、ふたたび中村屋を食べると、そのカレーがむしろ和風に近いことに気づく。
んー、もうちょっとでなんかの人生訓になりそうなんだけど、まあ、これ以上まったく思いつかないので、このへんで。