やっぱり、こうなりますわな

Jam Filesの新シリーズ「min.Jam」の第2弾作品。min.Jamは、主にインターネットや携帯による動画配信を意識した作りになっている。1話約2分。こういう試み(もう試みじゃないか)が出てくると、やっぱり、これからはインターネットのエンタメの中心って動画だよな、と実感する。作品のいくつかはhttp://mobcast.jp/minjam/から辿ってYahoo! 動画などで見ることができるんだけど、今回はDVDを借りてみた。
さて、内容なんだけど、山手線の30番目の駅があって、そこへ辿り着くとどんな願い事も叶う、という都市伝説(ホントにあるの?)がベースになっている。で、そこに辿り着くために、主人公が各駅から乗ってくる挑戦者を倒していく、という、まあ、突拍子も無い話。
これねえ、DVD借りて一気に見る作品じゃないわ。多分一気に視聴するのって、min.Jamの見方としては、間違ってるんだよね。だって、2分ずつ配信する動画なんだから、2分に1回少なくとも笑える要素というか見せ場が入っているわけで、そんなものを十数話ただつなげてDVDにしたときの全体のバランスの悪さは、想像がつく、でしょ。
休み時間とか待ち時間に1話ずつ見て、「笑えた」だの「そう行くか!」だの、そういうのを友達とかと言い合うのが正しい視聴の仕方なんだろう。各駅から乗ってくる敵が個性的でわりかし面白いことを言うので、毎回笑えると思う。品川から乗ってくる外人が「私の願い事は、自由の女神を2,3個増やすことデース」と言ったときは素で笑った。
ただちょっと危惧するのは、広告業界でよく言われる、TVCMが15秒になってヒネリなく商品名を連呼するようなCMが増えて、結果広告は死んだ、というのと同じように、2分の映像で笑わせたり感動させたりするために、なんかすげえヒネリのない作品が増えてしまうのでは、という。時間的制約が、物事を良い方向へ運んだ事例を俺はあまり知らないのであります。今後min.Jamがどうなっていくか、ちょっと興味ある。